こんにちは
研修医2年目のKです
初めまして
私はこの夏、奄美諸島の徳之島に2週間研修に行ってきました。徳之島は、島を2時間くらいドライブすれば1周できるくらいの大きさで、絵にかいたような青い海と空
と真っ赤なハイビスカス
きれいでした
こんな環境下、島の人からは慕われているという病院で、私は外来や救急、入院病棟でお仕事をさせていただくことになりました
そんなところから思い出を2つ程お話します
1つ目は、島での初めての夜のことでした。
からすぐ近くのお店で楽しい時間を過ごしていた時、「先生、病院から電話~
」とお店の方。救急で心肺停止の方が運ばれてきたので戻ってきてとのことでした。手にしていたコップをおいてすぐ病院へ
救急処置の末、残念ながら患者さんは亡くなられました。
その時、待合室を見ると島中の家族や知り合いの方が20人程駆けつけておられ、まるで、昼間の外来のように人で溢れていました。
都会では、急変で亡くなられた時でもしばらく経ってからご家族の方が1~2人訪れるケースが少なくありません。
これは、島とのLife Styleの違いもあり仕方のないことだと思いますが、島でのこうした人と人とのつながりを改めて感じました。
2つ目は、奄美・沖縄地方でも史上最大の大きさだった台風15号に出会ったことです。マンションが持ち上がりそうなくらいの暴風雨
そして、停電
ろうそくや懐中電灯を買いそびれた私は、真っ暗な夜を迎えました
久しぶりに心の底から怖さを感じた夜でした 自然の力はほんと凄いです
台風が去った後、安否確認も兼ねてNSさんと2人で訪問診療へ向かいました
の中、タイヤが浸るくらい水浸し&土砂まみれ。そこはまさにアトラクションのジャングルクルーズのような状態でした
屋根が飛んで行ったり、地区によっては2~3日停電も続きましたが、島の方々は落ち着いておられ「仕方ないからねぇ~。」と。まさに「なんくるないさ
(方言:なんとかなるさ)」です
自分の大変はさておいて、「こんな中来てもらって」とか電気のつかない冷蔵庫まで一生懸命たどり着いて「冷えてないけど、持って帰って」と缶ジュースを下さったり。また、
では、スタッフのみなさんもそれぞれに被害を受けておられるのに「先生、いい体験できて良かったね!滅多にできないよ
」と明るく声をかけて下さいます
「大変な目にあったねぇ~」と言われるよりずっとポジティブでおおらかな気持ち
まさに、なんくるないさ(方言:なんとかなるさ)の魔法です
島の方々の温かい言葉に心打たれました
私は、この離島研修に行かせてもらい、ほんとにいい体験をさせてもらいました
医療の面もいい経験になりましたが、一人の人間としてもいい経験をさせていただきました
このような機会を作って下さった病院の先生方に心から感謝です